ミックス犬の目指せディスクドッグ ミックス犬のための「目指せディスク・ドッグ!講座」 1   2   3   4   5
 第二回
 2005 8/26 2008/5/9*部分追加 2014/3/30内容改定

練習その?A-?@基礎編「咥えて」

練習その?A-?A基礎編「はなせ」



ミックス犬の飼い主の皆さん、こんにちは。

お待たせしました第二回です。

さてみなさんワンコは戻って来るようになりましたか。

それでは、ディスクの受け渡しの練習を始めましょう。

「キャッチ」でディスクを咥える練習と、「はなせ」でディスクを渡す練習です。

戻ってきたワンコからスムーズにディスクを受け取らないと、ゲームが進みませんから重要な練習です。

「はなせ」「オフ」「ドロップ」「わたせ」等のきまった命令で、咥えたディスクを口から出させる練習です。

イヌがせっかく確保した「獲物」であるディスクを人に「渡す」のは、犬にとっては大変不利益な行為です。

ですから「獲物を渡す」行為が、次のディスク(獲物)が飛ぶために必要な行為だと納得させる事がとても重要です。

力くらべで取り上げたとしても、自分から差し出したのでなければ取り返そうと考えてしまいます。

ディスクで遊ぶ事はお互いに、投げ手とキャッチする犬の存在が不可欠です。

犬がディスクで遊ぶためには、自ら進んでディスクを人に渡さない限り、

決してディスクは飛ばないものだと分からせましょう。

そうしてお互いを尊重して一緒に行動する事の楽しさを分かち合いましょう。


練習その?A-?@基礎編「咥えて」


まず愛犬と目線を合わせるように姿勢を低くしましょう。

立ったままでやろうとしても初めての物に対する抵抗感がありますから、安心させる意味でも姿勢を低くしてください。

まずディスクを左右にヒラヒラさせて振ったり、背中に隠したりします。

これでちょっとでも興味を示してくれれば第一段階は成功です。

興味があれば口にしたいのが本能ですから、ちょっと咥えさせてあげて、

最初は後から「キャッチ」とコマンドをつけます。

この時いきなり正面からワンコの顔にむかってディスクを投げたりしないこと。

あくまで鼻先でディスクを見せて、まるでディスクが生きていて逃げて行くように演出しましょう。

ヒラヒラするディスクに興味をもって追いかけてくれたらコッチのもの!

逃げるものは捕まえたいと思うのが犬の本能です。

本能を刺激して、逃げるディスクを追いかけたいと思わせれば第一段階は成功です。

この時必ずディスクは犬から遠ざかるものでなくてはいけません。

押しつけられた獲物より、逃げる獲物を追いたいのが犬達です。

咥えようとした瞬間に、わざと前に逃げて行くようにしてやれば、必ず追いかけて咥えようとします。

その時に間合いを見計らって、犬が咥えられるようにディスクを持つ手をゆっくりにしてあげます。

追いついた!捕まえた!と思わせれば喜んでディスクを口に咥えられます。

逃げるものは追ってしまう本能を上手に利用して、自らディスクを口にするように演出して下さい。

捕まえて嬉しい!と思わせてあげましょう。

そして、咥えたら少し動かしてディスクをジタバタさせて、しっかりと噛むようにします。

犬によっては、特にミックスはちょっと引いたらポロッと放してしまったり、そっと咥えるだけだったりもします。

あせらず強く噛んでしっかりキャッチする事を教えましょう。

と同時に、もう始めっから噛み噛みでディスクをカジカジしちゃう場合は、あまり咥えて遊ぶ時間を作らない事。

引っ張りっこは30秒もやったらもう充分、そんな仔に限って渡そうとせず逃げようとします。

ディスクはあくまでヒトのも、しかも引っ張る道具ではなく、飛んでるとこをキャッチして持ち帰って、

また投げてもらうのが本来の目的です。

そんな犬には早めに受け渡しを教え、スムーズな受け渡しを覚えさせてからキャッチ練習に進みましょう。

練習その?A-?A基礎編「はなせ」 ミックスだってディスクドッグ 2014/3月改定


さてディスクが咥えられたらいよいよ次は渡してもらわなければなりません。

競技でも遊びでも、この「渡す」と言うことが最も大切です。

先ずはディスクを咥えさせて左右に振ったり引いたりして、「いいねぇ」等と声をかけながら遊んであげます。

最初は大体1分ぐらいやってあげれば充分でしょう。

そして、声かけを止め、一切言葉を出さず黙って動きを止めましょう。

初めはそのまま「引いたり」「左右に振り回したり」しようとしますが、出来るだけ反応せず黙って動かないこと。

ここで、ようやく今までと様子が違うことに気がつきます。

気がつけば、何だろうと考えて、もしかしたらディスクを放すのかなと考えるでしょう。

犬が状況を感じて、自分で考えて行動する事が最も行動を記憶してくれるのです。

(ここまで犬によって10秒の場合もあれば5分10分かかる場合もあります。)


そうやって口から出したら、その直後に「ドロップ」や「オフ」などのコマンドをかけます。


コマンドを後にするのは、初期段階ではコトバ自体に意味がないからです。


起こした行動に後付けでコトバをつけることで「コトバ」が行動と密接にリンクして「意味」を持ちます。


だから、コマンドは連呼してはいけないのです。


またコマンド以外のコトバを装飾しては、どのコトバが今の行動とリンクするのか分からなくなってしまうのです。

ディスクを口から出すまで、決して引いてはいけません。


ディスクを取り上げられるのではなく、進んで放したと言う意識を犬が持つ事が重要なのです。


なかなか放さず手こずって、じっと我慢して待ち続けたとしてもせいぜい5分が限度です。


例え、犬が「何だつまらないと」思って放したとしても、行動自体はこちらが望むものですからOKです。

行動の後にコマンドをつけて、一旦間を置いてからまたディスクを差出して咥えさせてやります。

当然この時も、後から「キャッチ」や「テイク」などのコマンドをつけましょう。

そしてもう一度暫く遊んでやって同じ事を繰り返します。

場合によっては一回で覚えてしまう事もあるでしょうが、何回かかかると思って下さい。

また、昨日はスムーズに覚えたのに今日は出来ないって事も沢山あります。

それは、例えば時間帯が違うとか、場所が微妙に違う(部屋のスミか真ん中か)とか些細な違いで出来ないのです。

時間や状況が違っても同じ行動をすること自体が犬は苦手なのです。

ここまで読んで今までここで提唱してきた事と内容が変わっている事にお気付きでしょう。

今までのやり方でスムーズに覚えてしまう犬も多くいました。

ところが、今もって多くの方の悩みは同じ、ディスクを放さない!事でした。

そこで多くの犬達とプレイヤーをよく観察したところ、ほとんど同じ方法でやっている事に気づきました。

ディスクを引っ張ってコマンドを連呼しながら力尽くで無理やり取り上げようと必死になっています。

そうなれば犬は決して放しません。

別に悪意がある訳でも、力比べをして飼い主に挑んでいる訳でもありません。

ましてやリーダーは自分だからオマエにはディスクは渡してやらないと思っている訳でもありません。

ただひたすら飼い主自身が、犬がディスクを放せない状況を作り上げているだけなのです。

ですから、今までのように押したり引いたり、顎を軽く叩いてる方法を提唱しても解決しないと考えました。

犬の行動学なども参考にして、今回の動かず犬に考えさせて行動させ、行動を覚えさせる方法に辿り着きました。

コマンドの後付けも同様に、コトバが分からない場合我々ならどうするか、どうしたら分かるか考えた結果です。

知らない言語で話しかけられたら、ああですか?こうですか?じゃコレですか?となりますね。

犬も一緒で、状況によって考えて行動させればその行動が身につきやすいと考えました。

そして、何例か実際に試した結果、この方法が有効だと確信したので書き変えました。

今までの方法で失敗していた方に是非この方法をお試しいただきたいと思っています。


そしてこの方法は私達が目指す、ディスクを楽しむ事に繋がると信じています。


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